子供を車に乗せるときに必須のチャイルドシート。新生児ぐらいから使っているとしても、そのチャイルドシートを装着義務年齢の6歳まで使う、というわけにはいきません。赤ちゃんだった子も1歳、2歳と成長するにしたがって当然、体格が大きくなってきます。
この記事では、うちと同じように2~3歳頃に、新生児・乳児から使っているチャイルドシートが合わなくなってきた場合に考えるべき、次の段階のシート選びについて、経験を踏まえて書いています。
結論としては、3歳前後で「新生児~4歳頃まで使えるチャイルドシート」を卒業した後は、「3歳~11歳頃まで使えるジュニアシート」ではなく、「1歳~11歳頃まで使えるチャイルド&ジュニアシート」がおすすめです。
以下のような場合、参考にしてみてください。
- 子供が赤ちゃんのころからチャイルドシートを使っているけれど、最近体が成長してきて、今のものでは小さい気がする。
- 3歳前後に成長した子供が、チャイルドシートを窮屈そうにし始めた。次は、どんなタイプを選べばいいんだろう。
チャイルドシート → ジュニアシートで失敗
うちでは、子供が赤ちゃんのときから「新生児~4歳頃まで」使えるチャイルドシートを使っていました。このチャイルドシート、子供が2歳半ぐらいになってくるとどうも窮屈そうにする行動が見受けられるように。そのうち、声を出して嫌がる素振りを見せ始めました。
これは、そろそろチャイルドシートが合わなくなってきたサインかも、ということで次の段階のチャイルドシートを考え始めました。チャイルドシートは4歳頃までのはずなのに、案外早くに使えなくなりました・・・。
うちの場合、子供が2歳後半のときに「新生児~4歳頃まで」使えるチャイルドシートの次に買ったのが、「ジュニアシート」。ジュニアシートの適応範囲は、各メーカー3歳~11歳頃までです。
写真左)新生児~4歳頃向けチャイルドシート ※丸く包み込むような形で傾斜あり
写真右)3歳~11歳頃向けジュニアシート ※肩ハーネスがなく傾斜少なめ
「あと何か月かすると3歳だし、11歳頃まで使えるみたいだからいいかも」ということで、ジュニアシートを買ってしまいました。
ジュニアシートは、後席にポンっと置いて、あとは普通に大人と同じようにシートベルトを装着するだけ。使い方はとてもシンプル。
ところが、2歳半過ぎの子供はまだまだ体格が小さいです。成長にもよるとおもいますが、うちの場合は3歳に近づいてもジュニアシートは大き過ぎました。特別小さい体形の子供、というわけではありません。
2歳後半から3歳前半で使うジュニアシートの問題点
はじめに、ジュニアシートという製品が問題というわけではありません。3歳頃に普通にジュニアシートに移行できるケースもあるでしょう。うちでも、ジュニアシートを使って、一度長距離ドライブをしたことがあります。使えなくはないです。
一方で、ジュニアシートを使っていると、以下のような問題がありました。
- ジュニアシートは、両肩からハーネスをかけるのではなく、車のシートベルトをかけるだけ。シートベルトの横からスルっと抜けられることがある。※ジュニアシートには肩ハーネスが付いていない
- 子供の座高が低いため、シートベルトが首のところにあたりやすく不快。※うちでは100円ショップ(Can Do)で買ったシートベルトパッドで対応
- 新生児から使えるチャイルドシートと違い、ジュニアシートは背もたれの角度が直角に近く、ヘッドサポート(頭部のガード)の開口部も広めのため、眠ったときに子供の頭が大きく揺れやすい。
要するに、ジュニアシートは2歳半過ぎから3歳前半の子供にとってはゆとりがあり過ぎました。子供にとっては、ゆったりの方がいいのかもしれません。でも正しくベルトを装着できない安全上の問題、シートベルトの快適性の問題、眠った時の頭の挙動の問題から、うちではジュニアシートの使用をやめました。
警察庁のホームページにチャイルドシートについて以下のように書かれています。
自動車の運転者は、チャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて、運転してはならないことが決められています。
チャイルドシートの装着については、「道路交通法第71条の3第3項」で定められているということも書かれています。6歳未満の子供を車に乗せて運転する場合は、チャイルドシート(チャイルド・セーフティー・シート)が必須。
チャイルドシートの種類
ここでチャイルドシートの種類について簡単に触れておきます。
装着方式については、2012年7月以降の自動車に付いている固定金具方式のISOFIX(アイソフィックス)と、シートベルト固定方式とがあることはご存じの方も多いとおもいます。
一般的なチャイルドシートの種類毎の呼び名と対応年齢の範囲は、以下のようになっています。
ベビーシート | 新生児~1歳頃まで |
チャイルドシート | 新生児~4歳頃まで |
チャイルド&ジュニアシート | 1歳~11歳頃まで |
ジュニアシート | 3歳~11歳頃まで |
この記事でお伝えしているように、上の表はあくまで目安と考えるべきでしょう。実際にうちでは、チャイルドシートの後にジュニアシートに移行して、年齢の範囲的には合っているものの、不都合を感じました。
3歳前後は【チャイルド&ジュニアシート】がおすすめ
チャイルドシートからジュニアシートに移行して失敗したうちでは、結局「チャイルド&ジュニアシート」を購入しました。今のところ子供は嫌がることなく座ってくれています。
↑ チャイルド&ジュニアシート。ドリンクホルダーも付けられます!
チャイルド&ジュニアシートの良いところ
- ベビーカーのように両肩からかけるハーネスが付いていて、股の部分の金具でカチっと固定。抜けられることなくしっかり留まり安全。
- ヘッドサポートの開口部が比較的狭いため、眠っても頭が揺さぶられ過ぎることが少ない。
- ヘッドサポートの高さが肩のあたりから何段階かで調整できるタイプがあり、成長に合わせられる。
- 背もたれの角度がジュニアシート同様垂直に近いため、子供の姿勢が立って快適そう。
- 子供が成長した場合、肩ハーネスを取り外してジュニアシートモードに変えることができる。さらに成長した場合、背もたれを外してブースターシートモードに変更できる。
このように「チャイルド&ジュニアシート」は、成長に合わせてシートを変化させることができます。
チャイルド&ジュニアシートを選んで良かったこと
チャイルド&ジュニアシートを選んで一番良かったとおもった点は、やはりジュニアシートでは3歳前後の子には大き過ぎるけれど、かといって以前の新生児から使っているチャイルドシートには戻れない(暴れるため)という悩みを解決できたことです。
チャイルド&ジュニアシート・有名2ブランド紹介
赤ちゃんや子供向け商品で有名な2つのブランドのチャイルド&ジュニアシートをご紹介します。ベビーカーや抱っこひものメーカーとしても有名なので、チャイルドシートについても安心して使えそうなメーカーです。
おもちゃ店「トイザらス」の店員さんによると、アップリカは比較的ゆったりめの作り。コンビは、コンパクトなのだそうです。実物を比較しましたが、確かに座面の奥行きが、アップリカは若干広め、コンビはコンパクトでした。大きな差は感じなかったので、好みかなとおもいます。
Aprica(アップリカ)
シートベルト固定式
ISOFIX式
Combi(コンビ)
シートベルト固定式
ISOFIX式
2歳後半から3歳前半(3歳前後)は、自己主張が強くなり、体格がまだ小さいという時期。新生児から使えるチャイルドシートでは小さ過ぎ、かといってジュニアシートはゆったりし過ぎという年齢。
チャイルド&ジュニアシートは、1歳~11歳頃まで使えます。小さな体にもチャイルド&ジュニアシートなら、3歳前後の子供にフィットする可能性が高いです。
チャイルドシートを卒業したら、チャイルド&ジュニアシートをおすすめします。※もちろん体格に応じてジュニアシートもあり