
今回は、息子が4歳のときにはじめて、1年以上継続中の子供向け英語学習アプリ
『トド英語 (TODO ENGLISH)』
について実体験をもとに率直な感想や効果、メリットやデメリットなどを書いてみます。
トド英語を簡単に説明すると、アメリカの会社が開発した、ゲーム感覚で英語を学ぶことができる子供向け英語学習アプリ。
最初に実体験にもとづく感想を言うと「発音が良くなった」「音読ができるようになってきた」「親の学習への介入が最小限」「毎日トド英語をすることが習慣になった」などです。
幼児の子供に英語を身につけさせたいとおもったときに考えるのは、以下のような方法ではないでしょうか。
- 英語教室・英会話スクール
- 家庭での英語学習教材(本や通信教育など)
- 英語保育・学童
- オンライン英会話
- インターナショナル・プレスクール
「英語を身につけさせたい」という親のおもいの強さや、限られた予算からかけられる費用は千差万別。
インターナショナル・プレスクールまでは考えていないけれど、将来を考えてある程度のレベルまでは英語を身につけてほしい。このような希望は、親として共通のおもいかもしれません。
以下のような場合、参考になるとおもいます。
- トド英語に興味があるけれど効果や続けられるかが気になる。
- 幼児の子供に英語教育をはじめたいが、どんな教材が良いのか迷う。
- 決められた時間に英語教室に連れて行くのは親の負担が大きい。
- 親は英語が得意ではなくても子供の英語を応援する気持ちは人一倍。
- 他の習い事もあるからできるだけ費用的にリーズナブルな方がありがたい。
- 子供が続けられる(続けたくなる)内容だとうれしい。
- せっかくやるからには何かしらの効果を期待したい。
- できれば好きな時間に家庭で英語学習できるとうれしい。
- 英語学習をすすめる中でサポートがあると安心。
- 場合によっては親も一緒に英語学習に参加できるといいな。
- ネイティブの音声や動画などがあるといいかも。
- 難しいことはわからないけれど、やっているうちに何かが変わってほしい。
トド英語を1年ちょっと継続した感想・効果
- 1年以上経った今のところはじめて良かった
- 発音がかなり良くなった
- 学習が習慣化するまでは親として苦労があった
- 英語嫌いにならず1年で学習が習慣化した
- 英語がある程度自由に使えるレベルには達していない
- 費用が比較的続けやすい価格帯
- タブレット端末は必須だとおもう
- 語学だけではなく英語圏の文化を学べて良い
- 親の手伝い(学習へ介入)は最小限でOK
- いつの間にか音読ができるようになっていた
意思疎通ができるほどに英語が身についたかどうかについては、まだまだ評価するには早い段階と考えています。
私自身、英語を使って仕事をしますが、ある程度の意思疎通ができるようになるまでたくさんの時間を要しました。子供の学習速度と大人とでは違いがあるとおもいますが、1年の自宅学習で意思の疎通ができる英語が身についたかどうかを評価するには早すぎる気がします。
とはいえ、いくつかの効果は感じています。後ほど詳しく書きますが、ひとまず「トド英語のおかげで毎日英語に触れる習慣が身についた」ことは確かです。
英語学習論は様々な言い分や研究があります。私個人としては、小さな子供向けの英語の場合「自分から毎日英語に触れるような状態に導くこと」が大事と考えています。周囲が日本語の環境では、これが結構大変だったりするのですが。うちでは、かなりの部分でトド英語の力を借りています。
トド英語について
トド英語の特長や学習に必要なものを簡単に書いてみます。
トド英語の特長
トド英語は、タブレット端末やスマートフォンにアプリケーションソフトをダウンロードして使う子供向けの英語学習アプリです。
アメリカの本社で独自開発したカリキュラムですが、アプリ内で日本語の表記や解説があるので、まったく英語がわからない状態からでも問題なく学習がはじめられます。
チャットによる日本語でのサポートも受けられます。
最初にレベル判定テストを受けることで、自分(子供)に合ったレベルからスタートできるようになっています。レベルテストは、特に合格不合格とかそういう目的ではないので、気軽に試せるでしょう。
日々の学習は、「デイリーコース」というものを毎日やることで少しずつ英語を理解していきます。デイリーコースは必ずやらなければいけないというものではないのですが、その時の英語レベルに合った基本的な内容が入っているので、おすすめです。
季節の話題を扱った英語の動画や、英語を使った交通ルール、食べ物の話題や学校行事のことなど、英語を通して様々な事柄に触れていきます。
最初の方は限られた内容のみのコンテンツになりますが、毎日コツコツと続けてレベルが上がっていくと、どんどん内容が豊富になっていって飽きを感じにくい仕組みになっています。
クイズなども用意されていますが、間違えても楽しみながら回答して繰り返してみるのが、長く続けるコツかもしれません。
発音上達のカギ「AI SPEAKING LAB」機能

トド英語には、「AI SPEAKING LAB」という発音練習のプログラムが用意されています。
AIスピーキングラボを使うと、フォニックス(英語のつづりと音の規則性)を学ぶことができます。この機能なのですが、実際に発音してみて、まさにAIが発音を鑑定してくれるもの。大人もハマるかも!
息子はAIスピーキングラボにはまっていた時期があり、ずーっとやっていました。最終的にはかなり難しいレベルのフォニックスをクリアできるようになり、用意されていたレベルチェックを数カ月で全制覇しています。
AIスピーキングラボのおかげか、息子はかなり英語の正しい発音ができるようになりました。
正しい英語の発音ができるようになったと考える根拠は、以下です。
- アメリカで開発されたトド英語に搭載の発音判定AIが実際の発音を解析・判定している。
- 親(私)は、英語ネイティブの発音を聞く環境におり、かつ専門家からフォニックスを学習した経験があって正しい発音がある程度わかる。

音読は音声読み上げ機能付き絵本で自然に上達

トド英語は、何種類もの絵本が料金内でダウンロードできます。ダウンロードされた絵本を選択すると、例えば上のような画面が出てきます。
読み上げ用のアイコンを押すと、そのページの英語を最初から最後まで読み上げてくれます。一つの単語を確認しながら読みたいときは、単語を押すだけで一つの単語のみ読み上げてくれます。
最初の数か月は、子供だけでは読み方や発音などがわからなかったため、親が学習に介入していました。ただ数か月経つと、知らない単語でも一人でボタンを押して発音を確認しながら、それなりにスラスラと音読できるように。これには、ちょっと驚かされました。
「えほん」と「おんどく」があって両方とも音読学習に使えます。「えほん」は、絵本そのもので読み上げ機能付き。「おんどく」は、実際に単語を声に出して言って判定してくれる機能付き。
絵本以外にも英語のクイズなど楽しみながらチェレンジできる機能が搭載されています。
トド英語の料金
6か月プラン | 1~2名 | |
12か月プラン | 1~2名 | |
6か月プラン | 3名 | |
12か月プラン | 3名 |
1~2名のプランの場合、ユーザーを2名分まで登録できます。例えば兄弟で1個ずつ(合計2人別々のユーザー登録)、子供と親に1個ずつ、2個とも1人の子供に登録、のようなユーザー登録が可能。
別々の名前で登録したユーザー名から入る学習画面では、それぞれ別々で英語レベルが記録されます。
トド英語に必要なもの
トド英語は、アップル社のiOSで動作するiPad/iPhone、Google社のAndoroid OSで動作するタブレット端末やスマートフォンにプログラムをダウンロードして使います。
そのため以下のいずれかの機器が必要です。
- iPad
- iPhone
- Andoroidタブレット端末
- Andoroidスマートフォン
うちでは予算の関係でAndoroidのタブレット端末を買いました。本当はiPadの方が好きなのですが、問題なく学習はできています。
スマートフォンにもトド英語のアプリを入れていますが、画面が小さくてやりにくいです。おすすめは、タブレット端末にインストールして使うこと。
画面を操作する「タッチペン」は、あった方がやりやすいかもしれませんが、指で操作しても問題ありません。
あともし外出先でもトド英語に取り組ませたいという場合は、ヘッドフォンがあると便利です。うちでは、旅行にタブレット端末とヘッドフォンを持って行き、空港やホテルでやっていました。
ちなみにイヤフォンではなく、耳全体を覆うようなヘッドフォンです。
うちで買ったのは、スピーカーで有名なJBL社のこちらのヘッドフォン。「マイク」と大音量が出過ぎないようにする「音量リミット機能」がついていて色が良かったので。少しコンパクトに折りたためる構造も選択のポイント。旅行時には助かります。
トド英語の使い方
トド英語の使い方は、とてもシンプル。およそ以下のような手順です。※すでにトド英語のアプリはダウンロード済みを前提
- 端末の電源を入れてトド英語のアプリを立ち上げる。
- 通常は「デイリーコース」を選択して指示に従って学習をすすめる。
- ひととおり終わったら学習のポイント(得点)が加算されて画面上に表示。
以上です。デイリーコース以外にも動画を視聴したりクイズにチャレンジしたり、好きなコンテンツを好きなように学習します。英語音声付きの絵本も付いてコンテンツが豊富。
トド英語を続けさせるコツ
振り返ってみるとうちの場合、1年以上トド英語を続いたコツは、あまりこれをやってあれをやってと言わず、ある程度本人任せにしたことだと考えています。
「デイリーコースは毎日やろうね」ぐらいにとどめていました。できない日はできないでそのまま。好きなコンテンツだけに偏らず、基本的な内容である「デイリーコース」だけはやってもらう感じで。それすら難しい日は、ビデオ1本のみとか。
基本、親は観察。最初はやらない日が続くことがありましたが、1年以上経った今では、毎日同じような時間帯に欠かさずデイリーコースはやっています。
続けられるかどうかは、個人の個性や性格などが関係してくるとおもうので、「これをやれば絶対に続けらる」とは言えません。数か月経てば、ある程度放置して「本人が楽しんでトド英語を使ってくれれば」程度が良いのかも。
正直、最初のころは子供に「もう英語やめる?」と何度か言ったことはあります。
トド英語を使った感想・口コミ
トド英語を開始して約1年が経ちました。少し学習から遠ざかった時期はありましたが、90%近くの日数はトド英語を使っているような気がします。1年以上経過した今では、ほぼ100%毎日やっていて習慣化。
「自宅で毎日20分程度でも良い」という手軽さも続けられるポイントだとおもいます。あと1か月に換算するとだいたい千円ちょっとの値段なので、親としては助かります。
トド英語は日本語でも解説があり、ネイティブの音声や動画を視聴出来て、トド英語内のおなじみのキャラクターが小さい子目線でお話ししたり、学習毎の獲得ポイントが増えてくるとレベルアップして励みになったり、とてもうまく作られている英語学習アプリだとおもいます。
うちの場合は、トド英語をはじめる以前から少しずつ英語に慣らす期間があって、多少英語の下地作りはしていました。
他言語を習うことは、大人でも結構なストレスになる可能性があります。子供の場合は、自分にとって楽しいとおもえたものは、結構一生懸命やったりする気がします。
「おーさっきの良く言えたね」とか「よくわかったね」など、子供のやる気につながる声掛けは、最初の方は必要なのかなとおもいました。
うちの場合は、今では何も言わなくても自分でタブレット端末を取り出してきて、自分でトド英語を立ち上げて、だいたい毎日同じぐらいの時間に学習。学習というより習慣(日課)になっているように見えます。
トド英語のメリット・デメリット
トド英語を使ってみたメリットとデメリットを書いてみます。個人的な感想です。
メリット
- 毎日英語に触れるきっかけになっている。
- コンテンツに変化があるので飽きずに続けられる。
- 音声だけではなく動的なコンテンツも豊富。
- 英語教室(英会話スクール)に比べて低コストで長時間英語に触れさせることもできる。
- AIの発音判定は大人がやっても結構厳密でやりがいがある。
- 学習時間が20分程度でもいいので気軽に続けられる。
- ハロウィーンやクリスマス、学校生活や生活習慣など外国の文化を教えてくれる。
- LINEやメールで学習の開始をリアルタイムでお知らせしてくれる。
- フォニックス機能で発音のし方を実際に発音しながら学べる。
- 親が教えなくても知らないうちに英語のスペルや読み方を身に着けている(ように見える)。
- 英語に苦手意識がなさそうな感じ。※メンタルバリア対策
- メールかチャットでサポートを受けられる。
- 無料体験期間がある。
デメリット
- クイズでは選択形式の問題が多く「書く」ことはほぼない。レベルが上がるとアルファベットを書く練習あり。
- 人間との対話がないため意思疎通のための英語を使う機会がない。※AIで対話っぽい内容はある
- タブレット端末を買う必要がある。
- 当てずっぽうでも何回かやれば正解になるようなクイズの形式がある。
- 多少理解していなくても次のレベルに進めてしまう。
- フォニックスの発話で行われる正しい口や舌の使い方が図解や動画で説明があるといいとおもった。
トド英語を購入した方がいい人
このような人は、トド英語が合っているかもしれません。あくまで個人の考えとして。
- 予算的にも送り迎えの手間的にも英語教室に通わせることは難しい。
- せっかくやるなら少しでも成果や効果が期待できる英語学習がいい。
- 子供が自分からすすんで取り組めそうな英語教材がいい。
- 本物の英語に近づけるように発音を上手にしてあげたい。
- 親はあまり英語が得意ではないからある程度教材任せでもできるものがいい。
- 東大卒ママのおすすめ英語教材に興味がある。※実際トド英語がおすすめされています
- 英語教育は何から始めたらいいかわからない。
トド英語の購入方法
トド英語の公式サイトにアクセスしてアプリをダウンロード。お試し期間後、気に入ったら購入手続き。
トド英語と他教材の比較
トド英語以外の英語学習教材について書いておきます。
こどもちゃれんじEnglish
以前、こどもちゃれんじEnglishを数か月間やっていたことがありました。当時は、タブレットのような端末がなくDVDと英語おもちゃによる学習だったためか、うちの場合飽きるのが早かったようにおもいます。あくまで「英語に触れる」きっかけづくりのような教材、というのが正直な感想。
Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)
すでに販売を終了していますが、ベネッセの英語教材で「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」というものがあました。ステージ1~6のうち、ステージ1のみ購入。それでも4万円ちかくして、数カ月間やっていました。DVDと絵本が中心の学習スタイルで、小さな子供には変化が少なく物足りないとおもったのか、続けるには至りませんでした。親の介入も要求されるような内容で、しっかり時間をとってあげられていれば結果は違ったのかも。コストパフォーマンスは、トド英語の方が格段に優れているというのが正直な感想。
トド英語
こどもちゃれんじEnglish、Worldwide Kidsと比べて、コンテンツの豊富さに対するコストの安さは、トド英語の方が優れていると感じます。さらに「英語を聞く」「実際に発話する」「読んでみる」「書いてみる」「動画を見て楽しむ」「英語音楽を聴き歌う」など、英語にまつわる様々な経験を積めるのがトド英語の特長です。慣れた自宅という環境で、ある程度長時間、英語に触れさせることが可能なのも魅力。安さ、コンテンツの豊富さ、自習型学習スタイルで親の負担も軽減。うちが1年以上継続できているのは、こういうトド英語の特長があるからだとおもいます。
まとめ
- 1か月あたり1,000円強で豊富な英語学習コンテンツを利用できるトド英語は、お得。
- 親の学習への介入が少なめで自習型も魅力。
- 英語に触れ続ける習慣が身につきやすい内容。
- 高度なフォニックス学習、AIの音声判定機能つきで発音が良くなる可能性あり。
- 読み上げ機能付き絵本で音読が上手になる。